高齢化社会の今、自分の親や親せきが認知症になったといっても決して珍しくない時代になってしまいました。認知症というと高齢の方の病気というイメージがありますが、いまは40代以上の人でしたら、だれでも若年性認知症になることもあります。

認知症の家族への対応方法

家族が認知症になってしまったときの対応方法とはどのようなものなのでしょうか?自分の夫や妻が認知症だとわかったときのショックは相当のものがあります。

物忘れはだれでも年をとればあるもので、ちょっとひどいわすれっぽい症状とはあきらかに違うものです。

認知症が進んでいくと、自分がだれなのかも忘れてしまいますし、夫や妻なども忘れてしまい、本当になにもかも忘れてしまうのですからどうしたらいいのか途方に暮れる人もいます。

でも現状から避けるわけにもいかないので、家族で団結していく必要があります。

認知症の家族の環境作り

一番の対応方法は、介護する人が一人で抱え込まないようにする環境づくりです。
まずは自治体の介護保険などを利用して、ヘルパーさんの手助けをうけるということと、自治体の補助でできるものはすべて依頼することです。

また認知症ということを、周りの人に知ってもらうということが大切です。自分の家族がボケてしまうと、多くの人はなんとか隠そうとしてしまいます。でもそうやっていることで自分自身の精神的なストレスが増えていくばかりです。

仕事がうまくできないとか夜、睡眠不足になってしまうとか、精神的なストレスによって面倒をみている人が病んでしまうことになりがちですから、そうならないために、いろいろな人の助けを受けるような環境に身を置くということと、つらいということを口に出せるようにすることが一番大切なのです。

認知症になったときの対応方法

また少しでも認知症ではないかと思ったらまずは、医師の診察をなるべく早い段階で受けることも必要です。

ボケできてしまったのを完全に薬で治療することはできませんが、症状を少しでも遅らせるための対応方法というのはあります。

そういうことを医師の指示に従って指導してもらうだけでも違います。また家族が本人に対して笑顔で接するということも必要です。

できないこと、すぐ忘れてしまうことが多くなると、つい叱ったり、感情をぶつけてしまうことはよくあることですが、ボケでしまうことは本人の努力でどうにもなることではないです。

それは病気なので、防ぎようのないことですから家族で、きちんと受け止めて接することが一番大切なことです。