最近では認知症の問題が多く聞かれるようになりました。認知症自体は以前からある病気ですが、高齢化に伴い認知症を患っている人が増えています。
今は元気でも今後親や家族が認知症になったらどうしたらよいのかをまとめました。
認知症の症状
認知症の初期症状として思い浮かぶ症状は物忘れです。人は年齢を重ねると物忘れが増えたり、新しいことをなかなか覚えられなかったりということはあります。これは認知症じゃなくても起こる自然なことです。
例えば、昼食を食べたけれど何を食べたのかを忘れることは良くあります。
その場合は、何を食べたのか思い出そうとします。
しかし、認知症になったら昼食を取ったことを忘れています。自分の行動や事象すべてを忘れてしまいます。つまり、忘れているという自覚がないということになります。
さらに症状が進行した場合は、外に出てしまい徘徊してしまうこともあります。徘徊によって行方不明になったり、事故に巻き込まれて命を落としてしまう危険性もあります。
認知症の原因
認知症の原因はいくつかあります。一番多いのがアルツハイマー型認知症と呼ばれるものです。認知症患者の5割程度がこの疾患を患っています。
症状は物忘れから始まり、判断力の低下や段取りがわからなくなるなどの症状が見られます。進行すると家族の顔や自分の顔もわからなくなり、コミュニケーションが困難になってきます。
他には脳血管性認知症と呼ばれるものもあります。これは脳梗塞や脳出血、脳血管障害などが起こり、その結果脳に血液が行き渡らず記憶障害や言語障害が起こる疾患です。
機能しなくなる脳の部位によって歩行困難になることもあります。体を動かすことが困難になるものはもう一つあります。レビー小体型認知症という疾患です。
これは、幻視があったり筋肉のこわばりなどパーキンソン症状が出てきます。また性格の変化が大きくなる前頭側頭型認知症というのもあります。
この症状は、穏やかだった人が突然怒りっぽくなったり、万引きなどを働くなど性格が変わって別人になってしまったようになることもあります。
早期発見するためには
認知症は完治させることはできません。しかし、早期発見と治療で進行を遅らせることが可能です。もし家族の様子がおかしいと気がついたらすぐに受診することをおすすめします。
また、早期発見のためには症状などを知っておき、いち早く気がつくことが何より必要です。もし親や家族が認知症になったら、今後は介護が必要になる可能性もあります。
介護は負担が大きく、本人も出来れば介護されたくないと思っているでしょう。できるだけ早めの治療で長く元気でいてほしいものです。