認知症に家族がなった場合の対応の仕方は難しいですよね。それでも知っておくと良いことがいくつかあります。認知症になったら、徘徊などの困った行動を取ることがありますが、そんな時でもできる限り怒らないことが大切です。
怒らないで接していたら、うまくいくことが多いです。
否定しないことが大切
認知症に対する家族の対応で一番大切なことは、否定しないことです。
ダメとか、そんなおかしなことを言わないで、と否定しないようにしましょう。
家族の対応が否定的なものだったら、この病気の人は困ってしまうのです。
自分がその立場になったら、どう感じるか考えてみましょう。徘徊して、家族から怒られたら、しょげてしまいますよね。おかしなことを言ったり、おかしな行動を取るのはこの病気のためなのです。
病気でなかったら、そんな行動は取りませんよ。家族の対応の中では、否定しないことが大切です。否定しないで、できるだけ受け入れるようにしましょう。
優しく接すること
たとえ認知症であっても、感情は持っています。家族がイライラしていて、それをぶつけられたら、良い気持ちはしません。
この病気のせいで家族を困らせて、怒りたくなることもあるでしょう。
そんな時でも、可能な限り優しく接しましょう。優しく接する人には、認知症のお年寄りも、穏やかなな行動を取るようになります。
反対に怒ってばかりいる人には、腹を立てたり、乱暴なことをするようになります。
どんな人でも認知症の人と接していたら、イライラすることがありますよ。
それでも、なんとか我慢しましょう。病気のせいで、変な行動を取っていると思えるようになれば、イライラはだんだんと小さくなります。
気分転換が必要
認知症の介護はずっと続きます。そのお年寄りがなくなるまで、世話をしなければなりません。どんな人も神様ではないので、これは辛いですよね。たまには息抜きが必要です。
介護のことを忘れて、自分の時間を持つようにしましょう。
そのためには、介護施設を利用しなければなりません。デイケアとショートステイがお勧めです。他の介護施設は満員のことが多いですが、この2つは利用できることが多いです。
介護認定を受けている方だったら、誰でも利用できます。
デイケアの場合は、朝に出かけて、夕方に家に帰ってきます。
ショートステイは短期間その施設に滞在できます。
デイケアは週に数回行くようにしましょう。
ショートステイは介護者が家を空けるときや、自分が病気になった時に使いましょう。