超高齢化社会が迫ってきているいま、身近な人が認知症になってといってもまったく珍しくない時代になっています。むしろ高齢になれば多くの人が認知症になっていますし、さらには今社会問題になっているのが、60代以上の若年性での発症の問題です。
つまりそのくらいの年代になればだれでもが認知症になってしまう危険性があるということです。ただそうかといって自分の親や夫、妻が認知症になってしまうというのは、とてもつらいものです。
一緒に暮らしている人が認知症になるのは本人もつらいと思いますが、世話をしている人の精神的なストレスや肉体的な疲労というものは想像を絶するものがあるのです。
家族が認知症になったら?
家族が認知症になったときにやらなければならないことは、まずは患者を医師に見せるということです。物忘れが激しいと思っていても、いつまでもそれを単なるボケと思っていることで症状をさらに悪化させてしまうことがあります。
少しでも今までと違うという症状が現れたら医師の相談することからはじめていくことが必要です。また自治体などに相談することも必要です。
認知症の講習会
介護認定をしてヘルパーさんの助けを求めたり、自治体などで行っている認知症の講習会などに参加することもいいでしょう。
講習会に参加すると自分と同じように悩んだりしながら乗り越えているという人の存在があることに気がつくことになります。
また経験者の話をすることで患者との接し方ややってはいかないこと、暮らし方のヒントなどを得られることができるのです。なにより仲間がいるという安心感を得ることができるのが大きいです。
講習会に参加して勇気をもらったり頑張ろうという気持ちをもらうのはとても大切ですが、やってはいけないことがあります。
それは認知症を介護する人が一人とか家族に助ける人がいなくてまったく一人で面倒をみているということです。
家族で協力体制を作る
その人が体調が崩れてしまったら共倒れということになりますから、まずは家族で協力体制を作り出すということが必要です。周りの人が助けてあげるという気持ちをもっていることで、一緒に暮らしている人が救われることになるのです。
さらには、患者に対して優しく笑顔で接して上げることも必要です。できないことを叱ったり、ばかにしてしまうことは、症状を悪化させてしまうことになるからです。いままで通り、話しかけてあげたり、一人の人として人格を認めてあげることがとても必要なことになるのです。家族の支えが必要なのです。