認知症患者は増加の一途であり、今後も減ることはまずありません。超高齢化社会の申し子が認知症患者なのかもしれませんね。

認知症を発症すると

脳溢血などで身体が不自由となり寝たきりになるのも辛いですが、身体だけはぴんぴんしていても物忘れがひどく、家事や日常動作ができなくなるのはとても大変なことです。

単に忘れっぽいだけなら笑い話ですみますが、徘徊して家へ帰れなくなったり、人のものを取ってしまったり、お金の管理が全くできなくなったりすれば人にも疎まれ、孤独になってしまいますよね。

着るものの組み合わせや料理の手順、今あったものをどこへやってしまったのかわからなくなるなど、挙げればきりがないほど認知症の生きづらさが浮かんできます。

誰もが年を取ることは宿命です。そして自分では気をつけていても認知症発症を止められないのです。

認知症の勉強会

しかし、心構えや知識を持つことでいざという時に多少なりとも進行を遅らせたりはできるでしょう。そういう意味でも認知症の勉強会は定期的に受けておきたいですよね。

認知症勉強会では認知症の種類や発症のタイプ、対処法などをまず学びたいですね。若いからといって安心できません。若年性認知症は予後が悪く、とても進行が速いからです。

専門医にかかり、服薬やリハビリなどできる手立てを考えたいものです。家族の対応も進行に影響します。叱ってはいけないとわかっていても、ついいらいらして態度に出てしまうのは当たり前です。

叱ってしまっても、その後のフォローに気をつければ、互いに元気になりますね。使える制度を活かし、介護疲れを早めに癒したいですね。

勉強会では時間をかけて話し合い、ゆったりとした空間でお茶でも飲んで愚痴をこぼしたいです。そうすることで、またがんばろうという気持ちになるものですから。

介護とケア

介護は綺麗ごとでは済まない世界です。介護疲れで共倒れしないようなサポート体制を作りましょう。完璧でなくても大丈夫です。

コツをつかんで介護をルーチン化してやれば辛くならないと思いますよ。何といっても経験者の話が一番ためになりますね。困った時の道しるべです。

護保険を利用しつつ、家族でのサポートはどこまでやれるか検討しましょう。別居し、一人暮らしの要介護者も多い時代です。

自分の親だからと丸抱えせず、受けられるサービスを追求しつつ、無理なく細く長く精一杯やれることを探しましょう。

辛い時には声をあげ、地域でも見守り体制が整うような明るい介護を学びたいですよね。