認知症は、現在特有の病気であり、昔はなかった病気の一つとされています。有名な歴史の言葉に「人間50年」というものがあります。これはあの織田信長の言葉であった、と伝わっていますが、それほどまでに昔は、長生きが出来なかった時代、ということも表しています。

もちろん、徳川家康などかなりの高齢の武将もいましたが、「人間50年」という言葉が残っているように、昔は50年生きれば十分であった、ともされていた時代でした。

一方で、現在では、50歳と言えばまだまだ、働き盛りの年齢です。とても死に近い年齢とは言えず、昔と今の基準がいかに違っているのか、このことを再確認出来ます。

本人も辛いが家族も辛い病気

ところで、認知症というご病気は、本人もかなり苦しい、イライラしてしまう、記憶が消える恐怖、どうしようもないパニック感、などかなりの苦しみを見出している、とされています。

ただ、このような行動は、どうしてもおかしな行動に見られてしまうこともあるため、奇声などをあげられると、認知症のご病気のことをよく知らない人からは、ご家族までもが辛い想いをされることは多々あります。

また同時に、今まで大切で頼りにしていた家族が、認知症になってしまうことで、精神的にも肉体的にも、また介護的にも、大変な辛さを味わう、とされています。

ケアマネージャーさんを頼ろう

このようなご病気であるが故に、まずは、ケアマネージャーさんを頼ること、こちらがまず一歩となります。家にいる、恥ずかしいから相談も出来ない、ということは絶対にあってはなりません。

まずは、ケアマネージャーさんに相談をすることで、自分の中の葛藤も次第に落ち着いてくると同時に、相談を聞いてもらうことで、今後の見通しを見つけることが出来ます。

認知症は恥ずかしい病気ではない

認知症は、決して恥ずかしい病気ではありません。昔のように「人間50年」たしかにこのような時代もありましたが、世界中で誰もがなる、なる可能性がとても高い病気であり、堂々としていることが一番である、とも言われています。

実際に、差別をしていた人が自分自身の家族が同じようになってしまった際には、大変に後悔した、ということも伝わっていますし、報道がされています。

もし認知症になってしまったら、まずはケアマネさんに相談、そして合う薬を少しでも早く見つけることが得策と言えます。