認知症予防専門士は最近スタートした資格制度なので、まだ知らない方は少ないはずです。この資格は、認知症予備軍に対してのケアの差をなくすために作られたものになります。
日本は超高齢社会に突入して、認知症が社会問題となりつつあるので、今後間違いなく必要性が増してくると考えられます。
受験資格について
それでは資格について詳しくみていきます。
まず、受験資格ですが、誰でも受けられるわけではない点に注意してください。
医療機関や介護施設、地域包括支援センターに勤めている人で3年以上の実務経験がある、日本認知症予防学会の会員、学会認定単位を30単位以上履修していることが受験資格となっています。実務経験だけでなく、講座で単位を履修しなければいけないのは、認知症予防専門士の大きな特徴だと言うことができます。
予防専門士は学会の講座に出ることと筆記試験対策の2つを行わなければいけません。
学会の講座は、ただ聞いているだけにならないようにしてください。試験にも出る重要な話がされるので、試験勉強の一つだと考えてしっかり参加してください。
学会への参加は大変という気持ちは十分理解できますが、受験資格を得なければいけないので、頑張らなければいけません。筆記試験対策は市販のテキストで十分行うことができます。大きな本屋にテキストが置いてあるので、探してみてください。
資格でお給料を上げられる
認知症予防専門士を取得するメリットはこれからリスクのある高齢者のためだけではなく、自分のためでもあります。どういうことかというと、資格を取得できれば給料をアップさせることが可能だからになります。
まだ取得している人数が多くないので、看護師や介護士が取得できれば高く評価してもらうことができます。取得しても待遇が変化しない場合は転職をしても良いと思われます。
認知症予防専門士は価値のある資格なので、転職の際はかなりのアピールポイントになります。待遇が良いところや働きやすい環境になっているところに転職できる可能性が大いにあるので、思い切ってチャレンジしてみるべきです。
大変な仕事と言う事を覚悟しよう
ただ、実際の仕事は一人ひとりに合わせて予防ケアをしなければいけないので、とても責任ある仕事になることを覚悟する必要があります。給料が高くなるという考えだけで取得しようとするのはあまり推奨できません。
給料が高くなることに加えて、認知症になってしまう可能性がある高齢者のために働きたいという考えもしっかり持っておくことが求められます。