認知症になったら、入居できる老人ホームはあります。でも、その数は少ないです。それから施設はあっても空いていないところもあり、家族は困ってしまいます。最近は認知症でも入れる施設が増えてきたのは、良い傾向でしょう。
認知症の人が確実に入れる施設
認知症の人を受け入れてくれるところは、グループホームです。ここは普通の施設とは、ちょっと違うんです。認知症なったお年寄りが3、4人のグループを作って、スタッフと一緒に生活します。集団生活じゃありません。
認知症の人ばかりで集団生活をするのは、ちょっと難しいのでこんな施設が作られました。ここだったら、重い人でも入れることがあります。
ただ一つだけ困った問題があります。空いている施設が少ないのです。ここに入りたかったら、良さそうなところを見つけて、とにかく申し込んでおきましょう。申し込んでおけば、空きが出た時に入れますよ。
有料老人ホームはどうなのか
有料老人ホームの場合は各施設ごとによって、対応が異なっています。この病気の人が入れる施設もあれば、入れない施設もあります。また病気の重さによっても、対応が異なっています。
この病気が重い人だったら、入居できない施設もあります。集団生活をするので、他の入居者に迷惑をかける恐れがある人は、入れないと思った方が良いでしょう。例えば、1日中大声でどなり散らすような人は入居が難しいかもしれません。
この病気が重い人でも、対応可能のところが最近増えています。このタイプの施設の数が多いので、認知症の人でも入居しやすいのはメリットでしょう。
ただし、利用の費用は高いです。月額20万円を超えるところが少なくありません。お金持ちの人向きの施設と言えるでしょう。
特老は難しい
特老は特別養護老人ホームのことで、普通の人にもなじみのある施設です。このタイプは認知症の方が入居するのは難しいことが多いです。ここは体の病気がある人向けに使われているので、この病気の人の場合は初めから入居を断られてしまいます。
でも、全ての施設でダメだと言うわけではありません。少ないながら、この病気の人を受け入れているところがあります。例えば、病院が母体になっていて、病院の医師が対応できるところだったら、入居を認められる場合があります。
ただし、そのような施設は人気があるので、なかなか空きが出ません。入居を待っている人が100人以上いる施設も少なくないのが現状です