痴呆症であるかどうかは、症状の初期段階では分りにくいものです
ただ単に物忘れがひどいだけなのか、症状の初期段階であるのかは、個人では判断できるものではありません
病気がどうかを確認するためには、どのような検査方法があるのでしょうか
また、ここでは、症状が現れているのではないかと不安に思ったときに病院で受けることができる検査について紹介します
痴呆症かどうかを調べる方法
痴呆の症状が現れているのではないかと思ったときは、一般的には、精神科や心療内科、脳外科などで診てもらうことができます。
また、最近はもの忘れ外来など専門外来がある病院もあるので、早めに受診をして専門医に診てもらったほうが良いでしょう。
病院に診てもらいたいけれど何科に行けば良いのか分らないという方は、かかりつけ医にしている病院があればまずは相談をしてみて、医師の勧める病院を受診するという方法もあります。
病院を受診すると、まずは医師の問診を受け、その後、記憶や認知機能を調べたり、痴呆症は脳の障害でもあるので、脳の状態を診るために画像診断などが行われる場合もあります。
病院で受けることができる検査
病院で受けることができる痴呆症の検査には、いくつかの種類があります。
日時の認識、簡単な計算、少し前の記憶を調べる認知機能診断、CTやMRIなどを使用して脳が委縮していないか、出血がないかなど脳の状態を診る画像診断、画像診断では、脳の血液の流れや代謝を測定する検査もあります。
その他、疾患や感染症などが病気の原因になっている場合もあるので、血液が行われることもあります。
また、血液を調べると糖尿病を患っているとアルツハイマー型になりやすく、高血圧の症状が出ていると血管性の認知症になりやすいなど、病気になりやすい要因も知ることができます。
病院ではいろいろな方法で痴呆症かどうかを確認しますが、緊張していたり、興奮状態にあると正確に病状を知ることができない場合もあるので、できるだけリラックスをしていつもと変わりがない状態で受けることが重要です。
家族にとって重要なこと
受診するときは必ず家族の同伴が必要です。
同伴した家族は、本人は自分の症状を正しく把握できていない場合があるので、本人に代わって症状を細かく医師に説明しなければいけません。
また、結果についての説明があるので、医師の説明を書き留めることができるようなメモや筆記用具は必ず持参するようにしましょう。