認知症の検診は病院で受けることができます。この病気は、現状では完治することができない病気です。ただ早期に発見することができれば、薬などで症状の進行を遅らせることは可能です。
症状の進行を遅らせることができれば、様々な対策をとることもできるので、早期診断、早期発見はとても重要です。
認知症の検診とは
認知症の検診、その主な内容は以下の通りです。まずは記憶検査です。これは検査実施者がした質問に対して、口頭や図で答えるという内容です。
それから血液検査です。認知症の種類によっては、血液中に特定のたんぱく質濃度が高いことも多いので、それにより判断することができます。
その他、脳の画像診断などが行われる場合もあります。脳の神経細胞が死滅してしまっていたり、それにより空白部分が目立っていたりすると、可能性としては高いと診断されます。
また脳血管疾患性の場合は、明らかに脳にダメージが発生しているので、この画像診断でそれを明確にすることができます。
これ以外にも、家族や本人に対する問診、医療機関で統一して採用されているテストなどが行われることもあります。
早期診断で疑いありと診断されたら
もし、検診で認知症の疑いがあると診断された場合ですが、この場合は症状に合わせて治療を開始するのが基本です。最も多いのは服薬で、記憶機能の維持、改善に効果が期待できる薬の利用を開始したりします。
また脳だけでなく全体の機能を高めるために、運動療法が取り入れられる場合もあります。脳血管疾患が原因の場合は、その治療を重点としつつ、同時に認知機能の改善、脳のダメージを改善するための治療が開始されます。
脳の機能を改善させるためには、脳への血流を促進させること重要です。そのため食事内容を含む、生活習慣に対しても改善を始めることも必要です。
対策や改善方法は早くから始める
対策や改善と言うのは、認知症だとわかってから始めても、効果を得ることは可能です。ただ、やはり認知症だと明らかになる前から始めておいた方が予防効果を得ることもできるので、メリットとしては大きいです。
日々の生活の中でできるだけ意識して頭を使うようにして、また血流を良くするために、こまめに体を動かすのも対策のひとつです。
物忘れが酷くなってきたからと言って嘆くのではなく、それを改善していくように工夫をすれば、やりがいも出てきます。その上で、定期的に病院に相談するようにすれば早期発見にも効果が期待できます。