歳を重ねるごとに物忘れが多くなるというのは誰にでもある事ですが、いつもしっかり者だった人や几帳面だった人が突然物忘れが多くなったり、これまでとは性格が変わってしまった場合には認知症の始まりを疑う必要があります。
しかし、ただ単に物忘れが多くなっているだけなのか、認知症を発症しているのかは中々判断が難しいものですので、ここではそんな認知症の始まりに起こる症状やチェック項目をお伝えをしていきます。
認知症の始まりに現れる症状
一般的には、同じことを何度も言ったり、同じことを何度も聞いたりするといった症状があります。他にも失敗が多くなったり、言い訳をするようになる、そして自分の失敗を他人のせいにするようになったりもします。
他には物の名前や人の名前が出てこないことや、物を置き忘れたり探し物をすることが多くなったりもします。他にもいつも通っている道が分からなくなったり、薬の管理ができなくなったり、買い物や預金をおろすなどのお金の使い方が分からなくなるといった普通の物忘れとは明らかに異なる症状が現れたりもします。
老化による物忘れと認知症の違い
高齢になると人の名前が出てこなかったり、何をしようとしたのか忘れてしまうといったことが増えてくることは決しておかしなことではありません。
しかし、これらの症状が認知症の始まりを意味している場合もあり、その違いは判別しにくいものです。
このように単純な物忘れと認知症にはどのような違いがあるのでしょうか。
それは物忘れの場合には体験した内の一部分を忘れてしまう程度ですが、認知症の場合には体験したことそのものを忘れてしまうのです。
例えば昨日の夕飯に何を食べたのか思い出せないだけであればただの物忘れになりますが、認知症の場合には夕飯を食べたことそのものを忘れてしまいます。
最終判断は信頼できる医師の診察を
認知症の始まりを予感させる行動が増えてきたとしても、やはり自分や周りが判断をすることは難しくなりますので、もしも認知症の兆候が現れ始めた場合には、早めに医師の診察を受けるようにしてください。
場合によっては認知症ではない他の病気が隠れているケースもあります。
また認知症であっても原因となる病気を早期治療してしまうことで、治る場合もありますし、早期の対応によって進行を遅らせることができますので、認知症を兆候が現れ始めたら、まずは信頼できる医師の診察を受けるようにしてください。