誰でも歳をとってくると、運動機能だけでなく知的な機能も衰えてくるものです。もちろん、加齢による物忘れなどは心配ありませんが、そうではない場合もあるので注意が必要です。

もし、同じことを何度も聞くなどひどい物忘れの症状や見たり聞いたりしたことを忘れてしまうといった症状がある場合は、認知症を疑ってみた方がよいでしょう。

認知症チェックシートは手軽に行える

検索サイトなどで検索すると、認知症チェックシートを複数見つけることができます。

このように認知症チェックシートは何種類もありますが、ひどい物忘れがあるかどうか、以前と比べてできないことが増えていないか、それらによって生活に支障がおきていないかなどを具体的な例を挙げてチェックできるようなものが多いです。

手軽に行えるものですので、心配がある場合は利用して判断してみましょう。チェックシートは、認知症の診断をするものではありませんが、早期に発見するための目安となるものです。

もちろんチェックシートの結果が良くなかったからといって、必ず認知症というわけではありません。

チェックシートで当てはまる項目があれば

しかし、もし当てはまる項目が複数ある場合は、かかりつけ医や専門医などに早めに相談してみることをお勧めします。

というのも、認知症は、「アルツハイマー病」や「脳血管性障害」などの必ず原因となる病気があり、脳の中に病的な変化がおこって、物忘れなどの症状が起こり、日常生活に支障をきたしている状態を言うからです。

認知症の根本的な治療方法ははっきりと解明されてはいないものの、原因となっている病気やその程度によっては治る可能性のあるものもあります。

また、完全に治癒しなくても、医薬品の開発も進み、進行を遅らせたり、症状を和らげたりすることができる場合も多くなっています。

ですから、チェックシートを活用して早期に発見し、病院で受診して、原因を特定してそれに応じた治療をはじめることは大切です。本人のためにも介護をする家族のためにも早期に対処することが負担の軽減につながります。

認知症もまた早期発見早期治療が大切

もし、かかりつけ医などがない場合は、地域包括支援センターに相談してみるのもよいでしょう。全国にある相談センターですので、ご自分の条件に合った医療機関や介護サービスなどの情報提供をしてくれます。

いずれにしても、他の病気がそうであるように、認知症もまた早期発見早期治療が大切だということは間違いありません。チェックシートでいくつか思い当たることがあれば、専門の医院を受診しましょう。

その結果、なんでもなければ安心できますし、他の病気なら治療を受けることができます。もし、そうであっても早めの治療や対処で、それ以降の生活は大きく変わってきます。