認知症にはその原因に応じて様々な種類があます。アルツハイマー型認知症もそのひとつです。このタイプは患者数が最も多いと言われており、特に女性の患者数が多いのがひとつの特徴です。

また脳卒中や脳梗塞を原因とする脳血管疾患型の認知症の患者数が比較的、横ばいであるのに対し、アルツハイマー型の患者数はどんどん増加傾向にあるとの報告もあります。

原因は何か~特殊なたんぱく質の存在

認知症の基本的な原因は、どのタイプであっても脳の認知機能、学習や記憶をするための機能が低下してしまうことです。
そしてどうして、その低下が発生するのかと言う原因は、タイプにより異なっています。

アルツハイマー型の場合は、脳に特殊なたんぱく質が蓄積していくことが原因だと言われています。そのたんぱく質の蓄積によって脳の神経細胞が破壊され、死んでいってしまうために脳の認知機能が低下していくと言うメカニズムです。

そして脳の神経細胞が死んでいってしまうために、脳そのものも萎縮していってしまうと言うのが、アルツハイマー型のひとつの特徴です。
よって症状が進行すると、最終的には身体の機能が失われていってしまいます。

特徴や症状~進行性である

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特徴のひとつとしては、症状が表面化するずいぶん前から脳には異常が起きているということが挙げられます。つまり進行性のものであるということです。

認知症としての程度が進行すると、どのような症状が出てくるかというと、記憶障害や判断力の低下、いつ、どこで、誰がと言った見当識に対する障害などが代表的なものとしては挙げられます。

そしてこれらの症状から来る不安や不満などが、徘徊や物盗られ妄想、介護拒否や暴力と言った症状を引き起こすこともあります。

進行の段階~早期発見が重要

アルツハイマーは先にも述べたとおり、進行性のものです。
最初は軽い物忘れなどから始まり、その程度がどんどん進行していって、やがては脳の委縮に伴い身体機能そのものが行えなくなってしまうと言う段階を踏むこともあります。

また脳の異変が、急に程度の重い物忘れとなって出てくることもあり、この場合には進行の段階としてはかなり進んでしまっていると理解することができます。

ですがいずれにしても、進行性と言うことは、早期の段階で発見をすればそのスピードを遅らせることが可能だということです。

アルツハイマー型に関しては、進行を遅らせるために有効な薬なども存在しています。ですから認知機能などに異変が感じられた場合には、早めに医療機関に相談をすることが大切です。