認知症の原因は、脳の老化や外的影響によって生じる、複数の切っ掛けが存在しています。この病は一度発症すると、経年的に状態が変化したり、段階が進んで症状が悪化します。
大切なのは、気になる場合の早期受診と、医療や家庭で行える対策を始めることです。
現状で放置を行えば、段階は間違いなく進みますし、悪化が避けられなくなるので注意が必要です。
認知症の初期症状は記憶の曖昧さに現れます
会話の中で、特定の物や事柄を指し示す際に、あれやそれといった言葉が増えれば要注意です。ど忘れは誰にでもありますが、頻繁に起こるようであれば、認知症の初期症状が疑われます。
勿論、加齢で脳が萎縮していたり、自然な老化現象と判断されることもあります。
加齢だとしても、認知症が潜む可能性はあるので、会話の端々に曖昧さが増えたら、早めの受診することがおすすめです。
物を盗られた、という症状が現れることもあるので、そのような事実がなければ、認知症の疑いはもっと濃くなります。
段階が進行すると日常生活に支障が生じます
症状が更に進行すると、買い物の内容を部分的に忘れてしまったり、間違えて商品を買うことが多くなります。
緩やかに段階が進む時は、深刻さがそれ程表面化しないので、加齢によるものと済まされたり、疲れているの一言で解決しがちです。生活で少し困る程度であれば、まだ治療で進行を遅らせることは出来ますが、段階が進むと家族の負担は明らかに増加するでしょう。
中等度では、着る服の組み合わせが滅茶苦茶になったり、靴下を履かずに外出する、左右の靴が違うといった問題が起こります。
他にも、会話の一貫性が損なわれたり、意味もなく室内外を歩き回るケース、酷い場合は排泄の支障等も生じます。
重度の認知症は赤ちゃん化する点が特徴です
人は老化すると、行動が赤ちゃん化するといわれますが、特に認知症の場合は顕著です。
また、人格の内側が表面化するので、元々短気な人は怒りっぽく、穏やかな人は無口になる傾向があります。
家族の名前を間違えたり、亡くなった人の名前で呼ぶ問題は、認知症によって生じることが良く知られているでしょう。
これは、中等度の後期から重度の間で起きやすく、重度の段階が進むと、家族や本人の顔すらも他人と間違えます。
一方では、視界が半分程度しか見えなくなり、感情を司る機能が低下することで、表情の変化が少なくなります。
食事の面では、介錯を受けても飲み込めなくなり、酷い場合は食事の意味や食べ方すらも忘れます。身体機能も低下するので、寝たきりの状況の陥りやすく、この状態になると症状の悪化が加速します。
決定的な治療法はないので、早期発見で治療の手掛かりを得たり、進行を遅らせる目的を持ち、生活習慣を改善することが大切です。
同じ間違いを繰り返したり、何度も聞き返すことがあれば、将来を考え少しでも早く、診断を受ける勇気を持つことがポイントです。