若年性認知症は、若い世代での認知症のことで、64歳以下で寝台された場合、こう呼ばれるようになります。
64歳以下の若年であるため、まだ若いという思いがあり、気づかなかったり、うつ病や更年期障害などの他の病気と間違えられることもあります。
診断までに時間がかかることもあるため、初期症状や原因を知っておくとことです。
初期症状としてでやすいもの
若年性認知症の初期症状としては、物忘れが始まります。仕事やプライベートなどでの大事な予定を忘れてしまうようになります。
さらに、忘れたことを指摘されても予定を組んだこと自体を忘れるようになるため、思い出すことができなくなります。
さらに、今日の日付や自分の現在地などが分からなくなるため、書類に日付がかけなくなったり、良く出かける場所であっても迷子になりやすくなったりなど、これらの症状が度重なることで気づくこともあります。
他の症状としては、料理上手な人であったのに手順が分からなくなり作れなくなったり、片付けができなくなり部屋が散らかるようになります。
車の運転をすれば車線をはみ出すようになったり、ブレーキが遅くなるなど危険な運転になってしまうこともあります。
原因として考えられるもの
原因としては、脳梗塞や脳出血、脳動脈硬化などの脳の血管障害です。他にも、糖尿病や高脂質異常症などの生活習慣病がきっかけで発症することがあります。
特に、急性の大きな脳出血や脳梗塞の場合は、意識障害や言語障害、麻痺などの症状があらわれやすいですが、周りは急性期の症状に目を奪われるため、症状が落ち着いて残った認知症の症状を見逃してしまうことがあります。
他にも、アルツハイマーが原因で発症することがあります。この場合は、作業効率の低下や意欲低下などの症状があらわれやすくなります。
予防のために行うこと
原因疾患によっては、普段の生活を見直すことで予防できる場合もあります。食事と運動は特に見直しが必要な項目です。
食事は、栄養のバランスを考えること、塩分や動物性脂肪、糖質、カロリーの摂りすぎに気を付けること、DHAやEPAの積極的な摂取を心がけることなどがあります。
運動では、適度に負荷のかかる運動を継続的に行うことです。運動は、有酸素運動であるウォーキングなどが適しています。
運動する時間を確保しにくい人であっても階段を使うようにしたり、徒歩で行ける範囲は徒歩で行くようにするだけでも運動量を増やすことができます。