軽度認知障害とは、「認知症」と「ごく普通に生活を送っている人々」との間の中間地点ほどの位置におられる方のことを指しており、病気ではあるものの、「完全な認知症」とまではいかない症状の方が、このように呼ばれています。
認知症と軽度認知障害の違い
認知症になってしまうと、重度などの場合には、家族の付添が24時間必要である、または病院などに入院して、様子を見ていく、というものになりますが、「軽度認知障害」の場合には、そこまでには至りません。
また、認知症になってしまうと、どうしても症状として、「人の顔を頻繁に忘れてしまう、家族以外の人の顔を忘れてしまう」というようなことがありますが、軽度認知障害の方の場合には、日常生活にはさほど支障がなく、必ずしも介護が必要となる、というケースではありません。
それでは、このような軽度認知障害になってしまう前の予防や治療法にはどのようなものがあるのでしょうか。
子どもとの触れ合いは素晴らしい
ご高齢になられればなられるほど、小さなお子さんが可愛くなる、というデータがあると言われていますが、実際に、赤ちゃんを見ると、大人でもご高齢の方でも元気をもらえる、とされています。
そのため、もしお孫さんがいらっしゃる場合には、頻繁にお孫さんと過ごされると、脳の活性化につながる、とされています。
自然を愛でること
自然を愛でること、自然を愛することは、脳の活性化にとても良い、とされています。
よく、疲れたときには旅行に出かけよう、と言われるものですが、家の中に引きこもってばかりいる、またはいつも同じ風景ばかりを見ていると、人は「飽き」を感じてしまうものです。
そのため、美しい自然が見ることの出来る旅行に、ご家族やご夫婦、お孫さん、お友達の方々、ご近所の方々と出かけるということは、とても良い予防方法になります。
家族と一緒に暮らすこと
実は、ご家族と一緒に暮らしている方ほど、会話の数が、必然的に多くなります。
これは、当然と言えば当然なのですが、人の場合、「会話」がなくなると脳の機能はどんどんと衰えていく、とされています。
この理由に関しては、どうしても脳の構造上で言語をつかさどる部分が、次第に会話が減るにつれて、衰えていくためである、とされています。
そのため、極端な話ですが、ご夫婦だけでお暮しになっていた方が、配偶者の方をお一人が失くされた場合には、突然に軽度認知障害や認知症になってしまった、ということはとてもよくあるパターンである、とされています。