認知症を防ぐのは可能なことです。認知症の原因は様々な要因がありますから、ますはそれに働きかけていくことで発症リスクを低くすることができます。

また認知症全般にも共通した原因があるので、それにも働きかけることが有効です。生活の中で、無理のない方法で働きかけていくと、発症リスクを低くすることができます。

認知症を防ぐ~アルツハイマーの場合

認知症を原因別に見ていくと、まずアルツハイマー型の場合は、アミロイドタンパクと呼ばれる特殊なタンパクが蓄積していくことです。

アミロイドタンパクが何故、蓄積されていくのかはまだ明らかにされていません。ですが最近では、抗酸化力のある物質が、アミロイドタンパクの蓄積を防ぐ作用があると言うことが明らかにされています。

ですから抗酸化力の強い成分やそれを含んだ食品などを摂取するのが発症リスクを低くすることにつながります。

ビタミンCやビタミンE、カロテノイド、アスタキサンチンが抗酸化力の強い成分ですから、それらを含んでいる果物や緑黄色野菜などを食べるようにすると良いです。

認知症を防ぐ~脳血管疾患の場合

次に脳血管疾患の場合です。これは脳卒中や脳梗塞などが引き金となって認知症が引き起こされます。ですから脳血管疾患の発症リスクを低くすることが、認知症を防ぐことにもつながります。

脳血管疾患は、脳の血管に動脈行が起きていたり、血流が滞っていたりすると発生しやすくなります。よって血管や血流の状態を良い状態に保つことが望ましいです。

食生活に気を付けながら、適度な運動習慣を持つようにすると動脈硬化への予防効果が期待できます。

また血流をスムーズにするためには、適度に水分を補給することが重要です。そして飲酒はほどほどにして、喫煙習慣がある場合は断った方が良いです。

認知症を防ぐ~トータルに働きかける

認知症とは、原因は何であれ、脳の機能が低下して生活に支障が出てくる病気のことです。

ですからトータルでは、脳の機能を低下させないことが発症リスクを低くさせることにつながります。

脳の機能が低下するというのは、脳の神経細胞が死滅してしまうことです。脳の神経細胞は、使わなければ、刺激を与えなければどんどんと死滅していってしまいます。

よって日常的に脳を使うこと、脳に刺激を与えることが大切です。たとえば物を覚える努力をするとか、買い物の際に計算をする、細かな作業や面倒だと感じる作業をするといったことが、脳を使うことに該当します。

そして自分が楽しいと思うこと、新たな分野に挑戦すること、人と会話をすることが脳への刺激につながります。

更に脳の神経細胞へのダメージと嗅覚の衰えは、密接な関係にあるということも最近では明らかにされています。

ですから香りに対して敏感になる、アロマや花の香りなどを楽しむようにするというのも、脳への良い刺激になります。