認知症は現状では完治することはできない病気です。ただし予防に関しては可能だと言われています。脳の認知機能は年齢を重ねることで少しずつ衰えていきます。

ですから意識的にトレーニングなどを行い、予防に努めることはとても重要です。それほど難しいことを行う必要はないので、日々の生活の中で継続して行うようにすると良いです。

認知症を予防するためには

認知症は脳の機能が低下して、生活に支障が出てくる病気のことです。脳の機能が低下すると言うのは、脳の神経細胞が死滅してしまうことです。何故、神経細胞が死滅してしまうのかと言うと、これは様々な原因が関係しています。

たとえばアルツハイマー型の場合は、特殊なタンパク質が蓄積されるためですし、脳血管疾患の場合は、それによって脳にダメージが発生してしまうためです。

また年齢も原因のひとつに挙げられますし、生活の中で脳機能を使わなくなるというのも原因に挙げられます。

脳の神経細胞は、刺激が与えられなければ、つまり使わなければどんどんと死滅していってしまいます。ですから予防においては、この点を解消するためのトレーニングを行うのが効果的です。

どんなことが脳への刺激になるのか

脳機能に刺激を与えるためには、他人とコミュニケーションをとるようにする、新しいことを行う、面倒だと思うようなことを行う、また手先を使うようなことを行うというのが効果的です。

物を覚えることに対して意識的になる、出来事を思い出す癖をつけるようにするというのも望ましいです。

こうしたことを考えると、まず日記を書くと言うのがおすすめされます。手先を使い文字を書く、そしてその日あった出来事を思い出す、このふたつをクリアしているためです。

それから買い物です。購入する物を覚える、面倒な計算を行うと言うのもクリアしています。このようなことを生活で意識しながら、同時に予防のためのトレーニングを行っていくと、より予防に対しての効果が期待できます。

トレーニングの内容の一例

トレーニングには様々なものがあります。その一例を紹介すると、まずは足踏みをしながら特定の数字のところで手を叩くと言った内容が挙げられます。

また足踏みをしながら計算をすると言うのもおすすめです。2つのことを同時に行うというのは、脳にとっては大きな刺激になるので、とても良い影響を期待することができます。

また足踏みなどの適度な運動には、血流を促進し血管の健康を保つ効果が期待できるので、脳血管疾患の認知症リスクを軽減することにも効果が期待できます。

こんなことは効果が期待できるのだろうかと疑いを持ったまま、何もやらない、家に閉じこもってひとりで見るともなしにテレビを見ていると言うのが、いちばん望ましくない状況です。

ですから全てがトレーニングになり得ると思い、何事にも挑戦し、楽しむ気持ちを持ち続けることが認知症を遠ざけることにつながります。